あのステンレスで編み編みしている耐熱ケーブルの外装は「ブレード」と言われている。知らなかった
タナカの万能日曜鋏の凄さを説明するのに「SUSケーブルの外装を問題なく切れる」って言うためにSUS外装のケーブル・ジェイテフについて調べていました。
製鉄所の熱い所でよく見かけるやつです。
一番外側が編み編みのステンレス、はがすとガラス繊維っぽい外装、それをはがすとガラス繊維の被覆の電線とガラス繊維の介在物、(これがすごくチクチク刺さる)ガラス繊維の被覆の電線をむくともうひとつ被覆があって、それをむいてやっと裸の電線になるケーブルです。
SUS外装のケーブルのことは一切出てこなくてケーブルではなくケーブルに使っているSUS外装の部分だけの画像がたくさん出てきました。
その外装部分はステンレスブレード、メタルブレード、ブレード加工チューブ、丸線ステンレスブレードといって電工限定の材料ではないみたいです。
あまりにもケーブルのことが出てこないので「もしかしてSUS外装ケーブルで売っている訳ではなく、耐熱ケーブルを後でSUS外装をかぶせてオーダーしているのがSUS外装のケーブルなのでは」と予想ができました。そう考えればSUS外装耐熱ケーブルで調べて出てこないのも納得します。
電気だけではなく水とか油の配管にも見かけるSUS外装改めステンレスブレード
僕がコークスにいた時もそういえばたくさん見かけました。
フレキ配管は電線管とかパイプと違って自在に配管できるけど強度が電線管のそれと比べれば低いです。
ステンレスブレードの役割は簡単に言えば「フレキやホースの配管に強度をプラスする」のが目的で使っています。狭い所や稼働部の水、電気、油の配管もこのステンレスブレードが一番外側の外装です。
いろんなサイズを見かけるのも「元からあるフレキの配管にステンレスブレードを合わせて作っている」って見ればわかります。
欠点は端末処理しづらいこと
このステンレスブレードがついたケーブルを端末する時困るのがこの外装の強さです。
いくら細くたってステンレスな訳で外装をはがすにしても
- 電工ナイフやカッターじゃまず切れない
- ペンチやニッパーは工夫すれば切れるが綺麗にはできない
- ステンレスが切れる万能はさみが必須
- 最悪ケーブルカッターなら切れるのでうまく利用する
この外装を処理するのにタナカのはさみが一番優れています。この硬いステンレスの編みを問題なく切れるのです。ホントになぜ廃業したし。
外装さえ切れれば後は普通のケーブルと同じようにカッターやニッパーが使えます。
ステンレスブレードの部分とガラス繊維の被覆の部分はほぐれやすいのでビニールテープやニトフロンテープを巻いとくといい感じです。
まとめ。ケーブルは結局どうやって作っている?
おいらメーカーの人でもなければケーブルを頼んだこともないのでわかりません。
耐熱ケーブルにステンレスブレードをかぶせてドラムに巻いているのを売っているんだと思います。
おまけ
ちなみにこのタナカのはさみ、Amazonでプレミア価格もいいとこな値段になっています(当社比6倍くらい?